昨年度からご依頼を頂くようになった、「ユニフォーム制作」

 

 

 

全ては、昨年末にcoshaのユニフォームを作った所から始まりました。(coshaのユニフォームは後日掲載致します)

coshaは店頭業務の他に、建築デザインペイント家具の納品など、店外に出ての業務も多岐に渡ります。

その際に、着用するものとして制作致しました。そして、そのユニフォームが行く先々で好評となり、「ウチのも作ってよ」と言うお声がけを頂くようになって、この部署?(私は勝手に新しい部署だと思っている)がスタートすることになりました。

私自身は前職がお洋服関連のお仕事だったこともあり、お洋服を「デザインする」「作る」事は多少の経験がありました。

また、当たり前ですが「ユニフォーム」って、依頼を受けて作るものですよね。ユニフォームは、着る場所、着る人が予め決まっています。

今まで、「自分の好きなものを作り、それを直接お客様にご提案する。」と言う仕事をして来た私からすると、着る場所、着る人が決まっているものを作ることは、自分の経験値がフルに活かされる感覚がありました。

 


 

先日、納品させて頂きましたブーランジェリーメゾン辻様のユニフォーム。

オーナーの辻様のキャラクター、またお店の雰囲気、そして働かれているスタッフの皆さんの作業風景を拝見し、イメージを膨らませました。

しっかりと個性のあるお店でしたので、直ぐに「こーゆーデザインで行こう」と言うのは思い浮かびました。

ただ、デザインが思いついても、一人で制作出来る訳ではありません。上記のユニフォームの場合、ベースに使用したシャツ(50年以上前のデッドストック)を、スタッフ様の人数分、同じ様な状態のものを揃えると言う事が非常に難しいところでもありました。

しかし、こちらは他社様の協力もあり、クリアーすることが出来ました。

そして、依頼主様にヒアリングをさせて頂いた際、私の中で感じたテーマ「再出発」と「誇り」

 

この部分を表現するのに「刻印入りのオリジナルボタンを作りたい!」と思い、納期ギリギリではありましたが、それにチャレンジさせて頂きました。

ボタン1回目の制作でトラブルがあり、少し焦りましたが(笑)、最後は納得出来るものが出来上がりました。

また、そのボタンは私が信頼する松山の職人に「手付け」で取り付けて頂きました。ボタンは普通に機械ミシンでも付けられるのですが、職人が手付けで付けた場合と、機械とでは出来上がった時の「奥行き」が違います。この言葉が正しいのかどうか解りませんが、その職人の心が乗ると言うか、魂が宿ると言うか… 毎回きっちり良い仕事をしてくれます。

また背中に施した刺繍。こちらも松山の刺繍工場に依頼しています。この刺繍工場は、たった数枚の制作でも、嫌な顔ひとつせず、とことんやりたいことに付き合ってくれます。

 

この辺りのこだわりに付き合ってくれる環境をこの松山で作りあげることが、coshaがユニフォームを制作させて頂く意義でもあるのかなと感じています。

 

 

でわでわ。

 

 

伊藤

今回、オイル仕上げの家具(テーブル)のメンテナンス方法について、解説致します。

 

メンテナンスを開始する前に…

 

メンテナンスは、大きく分けて2つの工程があります。

■表面にヤスリを掛ける

■オイルで仕上げる

ヤスリを表面に掛ける事によって多少、粉が舞い、削りカスが床に落ちます。よって室内で作業する場合は、お掃除しやすい場所で作業頂くほうが良いと思います。

また、オイルで仕上げますので、塗布した後、乾くまでに長くて半日~1日を要します。よって、作業は夕食後など、しばらくテーブルを使用しないタイミングにて作業を開始される方が良いかと思います。

 

また、天板に目立つ汚れ(輪染み、落書き等)がない場合は、~●手順4 オイルで仕上げる~ から始めて下さい。

 

 

●手順1 ~ご準備頂くもの~

 

①専用オイル

②紙ヤスリ(中目、100番代)←目が粗い

③紙ヤスリ(細目、400番代)←目が細かい

④ゴム手袋

⑤ウエス(端切れ、使い古しのTシャツ等の毛羽立ちが少ない生地)

 

※専用オイル
coshaではプラネットジャパン社のハードクリアオイルを利用しています

※紙ヤスリ
coshaでは180番と400番を利用しています

 

 

●手順2 木目に沿って、②の粗い目のヤスリを掛ける

ヤスリを掛けることによって、表面が痛むことはありませんので、ゴシゴシとしっかりヤスリを掛けて下さい。

また、画像の様に必ず木目に沿って、“天板全体を”ヤスリ掛けするようにして下さい。(汚れている部分のみをヤスリ掛けしないようにして下さい)

 

 

 

削った部分は、少し白くなっています。

 

 

反対側に回り込み、残りの表面もヤスリを掛けていきます。

 

 

 

ヤスリが掛け終わったら、一度ウエスで表面の削りカスを拭います。(乾拭き)

 

 

 

粗いヤスリを表面に掛けた後の状態↑

 

 

 

●手順3 木目に沿って、③の細かい目のヤスリをかける

手順2と同じ作業になります。ここでももちろん、ヤスリを掛ける方向は木目と同じ方向で掛けます。

 

 

 

しっかりとヤスリを掛けていきます…

 

 

 

ヤスリが掛け終わったら、しっかりとウエスで粉を拭います。(乾拭き)

 

●手順4 オイルで仕上げる

オイルをテーブル表面に塗布します。まず、オイル缶を少し揺らし、内容液を混ぜます。

 

次に、ウエスの方にオイルを垂らします。この時、結構たっぷり染み込ませても大丈夫です。

 

ここでも木目に沿って、オイルを塗り込んで行きます。

 

 

どんどん塗ります…

 

 

しばらくメンテナンスしていない木は、どんどんオイルを吸いますので、たっぷりと塗っていきます。

 

 

 

完成です。

この状態から、表面が乾くまでテーブルには何も乗せず、自然乾燥させて下さい。

 

 

 

メンテナンス前と比較すると、木本来の色目が際立ち、美しくなりました。多少の輪染みや汚れは、メンテナンスで解消出来ることがありますので是非、定期的なメンテナンスをお勧め致します。

 

 

※補足————————————————

■紙ヤスリを2種類使用する理由

coshaでは180番(中目、粗い目の方)を『汚れを落とす役割』に使用し、400番(細目、細かい目の方)を『肌ざわりを良くする役割』に使用しております。

よって、目立つ汚れがある場合はその部分に重点的にヤスリを掛け(この時も木目方向に沿って)、その後、全体にヤスリを掛けて行きます。

 

■オイル塗布に使用したウエスの処理(廃棄)について

オイル塗布の際に使用したウエスを廃棄する際は、ナイロン袋に入れ、水で湿らせて下さい。(万が一の自然発火を防ぐため)

 

 

■脚部のメンテナンスについて

脚部もメンテナンスを行う場合は、天板同様に木目に沿って行ってヤスリを掛けて下さい。

 

■メンテナンスを必要とした事例(お客様事例)

以下の様な場合には、メンテナンスを必要とする汚れ、色変化が発生する場合があります。

1,コースターを使用せず、水滴のついたコップを長時間置き続けた場合

2,高温の鍋などを木部に直置きした場合

3,穴があるデザインの鍋敷きの上に、鍋を乗せた場合

4,油汚れ、水滴、食べこぼしのものを長時間放置した場合

 

上記の様な場合でも、メンテナンスにより状況が回復することが多くあります。しかし、水滴などの長時間放置により、水分が木組織の奥まで染み込んだ場合は、メンテナンスを施しても改善効果が薄い場合があります。

 

■オイル塗布にハケを使用せず、『ウエス』を使用する理由

一般的に、木部にオイルを塗布する際は、ハケを使用する事が多いです。しかし、coshaでは『ウエス』を使用しています。

これは、塗りムラが出るのを防ぎやすく、また塗布後、乾拭きの手間を省く(軽減させる)意図があるからです。

もちろん、オイルをハケで塗り、その後、乾拭きをして頂く方法でも構いません。

 

こちらも併せて御覧ください(動画付き)

【どこまで回復するの?】無垢材テーブルの手入れでキズ、汚れは取れるのか?

 

 

 

伊藤

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