松山でcoshaがユニフォームを制作するという事(1)

2019.03.21

昨年度からご依頼を頂くようになった、「ユニフォーム制作」

 

 

 

全ては、昨年末にcoshaのユニフォームを作った所から始まりました。(coshaのユニフォームは後日掲載致します)

coshaは店頭業務の他に、建築デザインペイント家具の納品など、店外に出ての業務も多岐に渡ります。

その際に、着用するものとして制作致しました。そして、そのユニフォームが行く先々で好評となり、「ウチのも作ってよ」と言うお声がけを頂くようになって、この部署?(私は勝手に新しい部署だと思っている)がスタートすることになりました。

私自身は前職がお洋服関連のお仕事だったこともあり、お洋服を「デザインする」「作る」事は多少の経験がありました。

また、当たり前ですが「ユニフォーム」って、依頼を受けて作るものですよね。ユニフォームは、着る場所、着る人が予め決まっています。

今まで、「自分の好きなものを作り、それを直接お客様にご提案する。」と言う仕事をして来た私からすると、着る場所、着る人が決まっているものを作ることは、自分の経験値がフルに活かされる感覚がありました。

 


 

先日、納品させて頂きましたブーランジェリーメゾン辻様のユニフォーム。

オーナーの辻様のキャラクター、またお店の雰囲気、そして働かれているスタッフの皆さんの作業風景を拝見し、イメージを膨らませました。

しっかりと個性のあるお店でしたので、直ぐに「こーゆーデザインで行こう」と言うのは思い浮かびました。

ただ、デザインが思いついても、一人で制作出来る訳ではありません。上記のユニフォームの場合、ベースに使用したシャツ(50年以上前のデッドストック)を、スタッフ様の人数分、同じ様な状態のものを揃えると言う事が非常に難しいところでもありました。

しかし、こちらは他社様の協力もあり、クリアーすることが出来ました。

そして、依頼主様にヒアリングをさせて頂いた際、私の中で感じたテーマ「再出発」と「誇り」

 

この部分を表現するのに「刻印入りのオリジナルボタンを作りたい!」と思い、納期ギリギリではありましたが、それにチャレンジさせて頂きました。

ボタン1回目の制作でトラブルがあり、少し焦りましたが(笑)、最後は納得出来るものが出来上がりました。

また、そのボタンは私が信頼する松山の職人に「手付け」で取り付けて頂きました。ボタンは普通に機械ミシンでも付けられるのですが、職人が手付けで付けた場合と、機械とでは出来上がった時の「奥行き」が違います。この言葉が正しいのかどうか解りませんが、その職人の心が乗ると言うか、魂が宿ると言うか… 毎回きっちり良い仕事をしてくれます。

また背中に施した刺繍。こちらも松山の刺繍工場に依頼しています。この刺繍工場は、たった数枚の制作でも、嫌な顔ひとつせず、とことんやりたいことに付き合ってくれます。

 

この辺りのこだわりに付き合ってくれる環境をこの松山で作りあげることが、coshaがユニフォームを制作させて頂く意義でもあるのかなと感じています。

 

 

でわでわ。

 

 

伊藤

ページトップへ