• アーカイブ
  • 新着
  • カテゴリー

テーブルメンテナンス(オイル仕上げ製品)

2019.02.16

今回、オイル仕上げの家具(テーブル)のメンテナンス方法について、解説致します。

 

メンテナンスを開始する前に…

 

メンテナンスは、大きく分けて2つの工程があります。

■表面にヤスリを掛ける

■オイルで仕上げる

ヤスリを表面に掛ける事によって多少、粉が舞い、削りカスが床に落ちます。よって室内で作業する場合は、お掃除しやすい場所で作業頂くほうが良いと思います。

また、オイルで仕上げますので、塗布した後、乾くまでに長くて半日~1日を要します。よって、作業は夕食後など、しばらくテーブルを使用しないタイミングにて作業を開始される方が良いかと思います。

 

また、天板に目立つ汚れ(輪染み、落書き等)がない場合は、~●手順4 オイルで仕上げる~ から始めて下さい。

 

 

●手順1 ~ご準備頂くもの~

 

①専用オイル

②紙ヤスリ(中目、100番代)←目が粗い

③紙ヤスリ(細目、400番代)←目が細かい

④ゴム手袋

⑤ウエス(端切れ、使い古しのTシャツ等の毛羽立ちが少ない生地)

 

※専用オイル
coshaではプラネットジャパン社のハードクリアオイルを利用しています

※紙ヤスリ
coshaでは180番と400番を利用しています

 

 

●手順2 木目に沿って、②の粗い目のヤスリを掛ける

ヤスリを掛けることによって、表面が痛むことはありませんので、ゴシゴシとしっかりヤスリを掛けて下さい。

また、画像の様に必ず木目に沿って、“天板全体を”ヤスリ掛けするようにして下さい。(汚れている部分のみをヤスリ掛けしないようにして下さい)

 

 

 

削った部分は、少し白くなっています。

 

 

反対側に回り込み、残りの表面もヤスリを掛けていきます。

 

 

 

ヤスリが掛け終わったら、一度ウエスで表面の削りカスを拭います。(乾拭き)

 

 

 

粗いヤスリを表面に掛けた後の状態↑

 

 

 

●手順3 木目に沿って、③の細かい目のヤスリをかける

手順2と同じ作業になります。ここでももちろん、ヤスリを掛ける方向は木目と同じ方向で掛けます。

 

 

 

しっかりとヤスリを掛けていきます…

 

 

 

ヤスリが掛け終わったら、しっかりとウエスで粉を拭います。(乾拭き)

 

●手順4 オイルで仕上げる

オイルをテーブル表面に塗布します。まず、オイル缶を少し揺らし、内容液を混ぜます。

 

次に、ウエスの方にオイルを垂らします。この時、結構たっぷり染み込ませても大丈夫です。

 

ここでも木目に沿って、オイルを塗り込んで行きます。

 

 

どんどん塗ります…

 

 

しばらくメンテナンスしていない木は、どんどんオイルを吸いますので、たっぷりと塗っていきます。

 

 

 

完成です。

この状態から、表面が乾くまでテーブルには何も乗せず、自然乾燥させて下さい。

 

 

 

メンテナンス前と比較すると、木本来の色目が際立ち、美しくなりました。多少の輪染みや汚れは、メンテナンスで解消出来ることがありますので是非、定期的なメンテナンスをお勧め致します。

 

 

※補足————————————————

■紙ヤスリを2種類使用する理由

coshaでは180番(中目、粗い目の方)を『汚れを落とす役割』に使用し、400番(細目、細かい目の方)を『肌ざわりを良くする役割』に使用しております。

よって、目立つ汚れがある場合はその部分に重点的にヤスリを掛け(この時も木目方向に沿って)、その後、全体にヤスリを掛けて行きます。

 

■オイル塗布に使用したウエスの処理(廃棄)について

オイル塗布の際に使用したウエスを廃棄する際は、ナイロン袋に入れ、水で湿らせて下さい。(万が一の自然発火を防ぐため)

 

 

■脚部のメンテナンスについて

脚部もメンテナンスを行う場合は、天板同様に木目に沿って行ってヤスリを掛けて下さい。

 

■メンテナンスを必要とした事例(お客様事例)

以下の様な場合には、メンテナンスを必要とする汚れ、色変化が発生する場合があります。

1,コースターを使用せず、水滴のついたコップを長時間置き続けた場合

2,高温の鍋などを木部に直置きした場合

3,穴があるデザインの鍋敷きの上に、鍋を乗せた場合

4,油汚れ、水滴、食べこぼしのものを長時間放置した場合

 

上記の様な場合でも、メンテナンスにより状況が回復することが多くあります。しかし、水滴などの長時間放置により、水分が木組織の奥まで染み込んだ場合は、メンテナンスを施しても改善効果が薄い場合があります。

 

■オイル塗布にハケを使用せず、『ウエス』を使用する理由

一般的に、木部にオイルを塗布する際は、ハケを使用する事が多いです。しかし、coshaでは『ウエス』を使用しています。

これは、塗りムラが出るのを防ぎやすく、また塗布後、乾拭きの手間を省く(軽減させる)意図があるからです。

もちろん、オイルをハケで塗り、その後、乾拭きをして頂く方法でも構いません。

 

こちらも併せて御覧ください(動画付き)

【どこまで回復するの?】無垢材テーブルの手入れでキズ、汚れは取れるのか?

 

 

 

伊藤

ページトップへ