「好きなものを買うって、実は難しい」私が考えること

2019.04.30

今日、スタッフ間の会話の中で「カラーの御提案などは、どの様に考えてお客様にお伝えするのですか?」と言う話題になりました。

この場合の「カラー」と言うのは、お洋服の事であったり、椅子の木材(張り地との組み合わせ)であったり、ラグと家具の組み合わせであったりの事です。

 

私は販売員を「お客様が、本当に気に入ったモノに行き着くまでのサポーター」だと思っています。販売の仕事を17年程重ねて感じることは、こちら側の経験や考え方と言うのは、「お客様の”好き”を明確にするための、補助輪の様なもの」なのかなと思っています。

 

私も含め、自分の好きなモノや世界観って、実はもの凄く曖昧なものです。(だと思っています)

例えば、「お洋服は黒が好き!」と言っても、実際持っているお洋服は「ネイビー」の方が多く、コーディネートも実はネイビーの方が得意だったり、黒を買うものの、着なかったり。「アンティークの家具が好き!家の中の家具を全てアンティークのものにしたい!」と思っていても、実際に色んな家具を見たり触ったりすると、「やっぱり清潔感のあるものが良いから、アンティーク調の新品家具の方が、自分の生活スタイルには合うし、満足感も高い!」と言う結論に行き着く事もあります。

しかし一方で、会話の末行き着いた「好きの答え」が絶対でも無いなとも思っています。(絶対は無いと私は自分に言い聞かせている)

もちろん、”この瞬間、この時点での答え”は結論として出します。

じゃー何が正解なの?と言うことになりますが、私の現時点の考えでは、お客様が購入した後、どんな感情になるかを自分自身で観察頂き、「あぁ、良いもの買ったな~(*´ω`*)最高の気分だな~(^^)お買い物って楽しいなぁ~」と言う、ごくごくシンプルな感情に行き着いて頂けるかどうか、だと思っています。

 

ある意味、絶対的な答えの無い事だからこそ、シンプルな所に立ち返る様にしています。それを販売員が、細かく、何回も重ねて行くことで、お客様が少しでも安心してお買い物が出来るお店、場所に成れるのでは無いかと思っています。

どこにいても、何でも買える今だからこそ、実店舗を構え、そこに生身の販売員がいる良さを感じて頂けるお店を追求していきたいです。

でわでわ

 

伊藤

 

 

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