住宅 店舗 THE BED ROOM SHOP sanbun_no_ichi(ザ ベッドルーム ショップ サンブンノイチ)ユニフォーム

テーマカラーとパーソナルカラー。ミーティングの末に見えてきたもの

愛媛県松山市、天山にOPENした「THE BED ROOM SHOP sanbun_no_ichi」
今回、デザイン、施工だけでなく、ユニフォームの制作もご依頼頂きました。

まずは、施主様と何度もミーティングを重ね、弊社のデザイン、施工担当者が
内外装のデザインを組み上げて行きます。
その途中で、ロゴデザインが決まり、ロゴに使用するカラーリングも決まっていきます。
新店の場合、ユニフォームのデザインは内外装が決まった後くらいから始まります。

私達は、その空間、世界観とユニフォームが調和(デザイン性)し、
且つ、着る人がストレス無く仕事に従事できる事(機能性)を大切にしています。

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内外装のデザインからくるイメージ、施主様とお話をさせて頂いたイメージから、
キーカラーは「ネイビー」と決めました。

これは、内外装にネイビーが使用されている事だけでなく、
そこに立つ施主様ご夫妻のキャラクター、店舗コンセプトから、
湧き出るイメージカラーが、「ネイビー」だったからです。
(もちろん、施主様が似合うカラーだと言う事も重要)

また、事業内容もお伺いした所、店内業務だけでなく、
配達業務もあるとの事で、その際にサッと羽織る事の出来るアイテムも
あったほうが良いと感じていました。

さらに、日常の業務や、店舗内でのイメージをお伺いしていると、
店舗内では取扱製品の性質上、お客様には靴を脱いで
お入り頂く形を取り入れたいとのご意向を伺いました。

と言う事は、スタッフ側も店内では常に靴を脱いでいる状態だと言う事が
わかりました。

私の中では、ユニフォームを全身トータルでコーディネートさせて頂いた際、
この「足元」をどうするか。も大きなポイントでした。



「COAT(コート)」--------------------------------------

コートの提案をさせて頂いた際、
「着丈が長すぎないものをお願いします」
とのご要望を頂きました。

私の中では、ヒップが隠れる程度の着丈で、
且つ、身幅は広すぎない方がお似合いになるだろうと言う確信があったので、
そういったシルエットのものをご用意しました。

また、通年ご着用頂ける事を想定し、
コットン生地で裏地の無い単衣物を探しました。


「shirt(シャツ)」----------------------------------------

シャツに関しては、施主様のご意向から、
「2カラー」をご用意する事になりました。
最終的にカラーは「ネイビー」と「オリーブ」に決定したのですが、
「同じ品番でこの2色が揃うシャツ」と言う縛りを入れると、
何かを妥協せねばならず、ものすごく悩みました。

どうしても、ご提案差し上げられるクオリティを持ちつつ、
この2色が展開されているシャツをお探しする事は出来ませんでした。

ここで発想を転換しました。

「シンプルに、「ネイビー」と「オリーブ」、それぞれ
ご予算内で最高のものを探す!」

結果的に、「オリーブ」の方はオックス生地の柔らかいイメージのモノ、
「ネイビー」の方は少し光沢感のあるモダンなイメージがするモノ。
店舗イメージ、施主様のイメージに沿った御提案が出来たと思っています。



「Pants(パンツ)」----------------------------------------

パンツに関しては、「濃紺のデニム」を御提案差し上げました。
また、この「Pants」に関しては私物をご活用頂きました。
デニムは人それぞれ、お好きなシルエット、ブランドがあるので、
ここは敢えて、統一せず、少し個性を残す部分としました。



「Shoes(シューズ)」--------------------------------------

今回決定したコート、シャツ、パンツをイメージした場合、
足元は良い意味で「重さ」が欲しいと感じていました。
軽い素材では無く、出来れば「革(レザー)」の様な質感のモノ。

しかし、室内で革靴を履くのは違和感があります。
革で室内履きとなると…

そうです。ドイツのあの有名メーカーです。

このメーカーのインソールは「フットベット」と言う名称がついています。
そうです。足(フット)のベッドと言う意味です。
「THE BED ROOM SHOP sanbun_no_ichi」にぴったりです。

というのも、ただ「ベッド」と言う単語がリンクしているからと言う観点からぴったりと言っているのでは無く、
ブランドコンセプトがこのドイツメーカーと、
sanbun_no_ichi様とがリンクする所があったので、ピンと来ました。

そして、とっても驚いた事に、
このドイツメーカーが「フットベット」を開発したとされるのが、
1896年頃だと言われていて、「THE BED ROOM SHOP sanbun_no_ichi」様の
新居浜店である「三浦綿業」様の創業が1885年!ほぼ同時期!
何か勝手に運命的なものを感じました。


また、長時間ご着用頂くことが想定されましたので、
私が試した中でも圧倒的には着心地の良かった、
少しマニアックなモデルを御提案差し上げました。




「ロゴ」---------------------------------------------

当初、ロゴは刺繍で入れることを想定しておりました。
しかし、実際のロゴマークが決定してみると、
刺繍では表現できない部分が発生する事が解り、
刺繍以外の技法を用いて、ロゴマークをユニフォームに施す事を
検討しました。

いつも真摯に向き合って頂けるネーム会社に相談した際、
「デジタル転写プリントはどうでしょう?」と御提案を頂きました。

この技法は、刺繍よりも細かい表現が出来る事、
独自の光沢感が生まれることなどが特徴です。

早速、サンプルを制作して頂くと、ラバーの様な質感で面白いと感じました。
デジタル転写プリントは、使用方法、デザインによっては、
スポーツユニフォームの様な雰囲気にもなります。
しかし、使いようによってはとってもおしゃれな雰囲気にも仕上がります。

今回はロゴマークをそのままプリントするのでは無く、
下地背景ごと、プリントする方法で、「大きなタグ」の様な雰囲気に仕上げました。

これは、ロゴデザインそのモノがとってもスタイリッシュだったからこそ
成立した事だと感じています。

また同時に、プリントサイズ、位置も細かく検討を重ねました。
付き合って頂いた松山の関係各社には感謝しかありません。



そうして出来上がった「THE BED ROOM SHOP sanbun_no_ichi」様のユニフォーム
coshaとしては、上記画像内、最後のお二人の笑顔の写真で感無量です。

今回はご用命、本当にありがとうございました。




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